軽トラキャンピングカー製作36(FRP防水準備・順調編)

初回投稿日2021年07月13日
最終更新日2021年09月12日

画期的なキャンピングシェルを作ってみたい

自作キャンピングシェルのトラブルは屋根や窓からの雨漏りというのが多いようですね

防水加工は一番加工が簡単そうなFRP防水を選んだんですが実際にはなかなか難しいようで調べれば調べるほど億劫になってきます

FRP防水について調べました

数値的な事などは主にこちらのサイトの記事が整理されているので参考にさせていただきました『FRP素材屋さん日記』へのリンク、『有限会社キクメン(FAQ)』へのリンク
YouTubeの動画はとにかく沢山見ましたが本職さんの施工風景のこちらをイメージしてやってみます
[YouTube]

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FRP樹脂

・パラフィンが入ってるかどうかでインパラフィン(インパラ)とノンパラフィン(ノンパラ)の2種類があリます、ノンパラフィンは硬化後も表面がベタベタしインパラフィンは表面がツルツルになります

下地にはノンパラフィンで仕上げにインパラフィンが良いようです

・促進剤と硬化剤の2種類が入っていたりいなかったりで注意が必要です、促進剤入りを選んでる方が多いようです

気温に合わせて配合できるように「促進剤入りで硬化剤は別」のものを選びました

・季節によって配合が違うので保管は冷暗所で2ヶ月以内が良いようです

硬化剤

・硬化剤の量で硬化するまでの時間が変わります、温度によっても硬化する時間が変わるので気温によって硬化剤の量を変えるようです
混合の目安は重量比で

春秋:1〜3%  夏:0.5〜1%  冬:3〜5% が目安

・硬化剤の比重は1.16で1CC(1mℓ)だと1.16gです

・樹脂1kgに対して1%10g8.6CC(mℓ)で多めになりやすい

・硬化剤を入れての攪拌は棒などでは1分以上が目安のようです

ガラスマット

・FRP樹脂に使うものには「サフェースマット」「ガラスマット」「ガラスクロス」「ロビングクロス」がありますが曲面が多いキャンピングシェルにはガラスマットが向いてるようです

・FRP樹脂だけだと割れやすいので必ず必要です

・防水用には380番、成形用には450番が主に使われるようです

・先に表面がベタベタのノンパラフィンを塗ってその上にガラスマットを敷くと作業性が良いようです
※YouTube動画で見た限りですがいきなりガラスマットを敷くと防水面では非常に弱いようです(気泡の関係と思います)

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FRP積層ローラー・脱泡ローラー

はじめ見たときはなんだか意味不明でしたがYouTube動画をたくさん見てなんとなく意味がわかりました、特に素人とプロの違いは「脱泡」の丁寧さの違いに見えました

・FRPを塗り重ねるのが積層ローラーでガラスマットの気泡を取るのが脱泡ローラー

・均一に平に塗るには刷毛よりもローラーの方が良い

・兼用と書いてあるものもありますがしっかり気泡を取るには専用の脱法ローラが良いようです

今回選んだローラーはこちら

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計量器具

計量には「2Kgの料理用はかり」と硬化剤用に「長めの1ccの計量スプーン」を使いました、この計量が重要だということなので作業性も考えてこの組み合わせを選びました

これはパテを計量しているとこです

作業を始めました

パテ埋め

FRP防水が失敗しても雨漏りしないように屋根の下地の隙間をポリエステルパテで埋めます、屋根は貼った時は隙間がなかったんですが2週間したら乾燥したせいか隙間ができてました
そのほかの凹みなどもパテで埋めてゆきます

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下地にノンパラフィンを塗る

小さめの金属の容器で計量して塗装用の容器に移します、硬化剤を入れないと固まらないのでこの容器は何回でも使えます

ここから硬化剤を入れてかき混ぜます、1分位で混ざりますがだんだん色が変わってくるので確認しやすいです

FRP1.5kgを使い硬化剤は気温20°C位で曇りだったので1%の比率にしま

ペンキと粘度が似てるので塗装と同じ感覚でローラーで縦横に動かして均一に伸ばしてゆきます、心配してたんですがここまでは順調です、1.5kgを30分位で塗り終えました

1.5kgの2回目は同じペースでやってたのですが日が照ってきたらあっという間に中で固まってしまいました

取り出して温度を測ってみると表面で138°Cもあります、ゴミと一緒にしたら発火しそうですね

完全に硬化すると透明なピンク色になりました、石みたいな硬さがあります

この後は硬化剤の比率を0.7%にして順調に作業を終えました、硬化剤は本当に微妙です

FRFを20kgも買ったんですがノンパラフィンタイプは6kgしか使いませんでした、大失敗ですね

ガラスマットを貼る

ガラスマットは厚めの450番を選んでしまったのでこの作業も大変でしたがその後もものすごく難しい作業になりました、素人は薄いのを選ぶべきでしたね

ガラスマットを実地で測っていたのですが2枚目でもたもたするうちに手で持ったとこが伸びてしまいました、手でちぎれるくらいなので扱いが難しいですね

作戦を変えてブルーシートの上で1枚目に合わせてカットします

屋根の中間に置いて広げられるように畳みます、肌にガラスマットの繊維がつくと2〜3日チクチクするので長袖に手袋や帽子で完全防備で作業をします

夏にはきついですね〜

雨漏り防止でできるだけ屋根に継ぎ目が少なくなるように貼りました、塗ったノンパラフィンが乾いてもベタベタするので丁度良い接着剤代わりになります(ポストイットのノリ程度です)

前からはこんな感じです

インパラフィンの施工

ガラスマットを貼った上からインパラフィンのFRPを塗ってゆきますが1回に塗れる面積は1回目の3分の1くらいです、インパラフィンタイプだけ多く購入すれば良かったですね

パテの白と混ざって見にくいですが白いところが気泡や空気が入って下地に密着していない部分なので固まる前にローラーで空気を抜く脱泡という作業をします

角は一度空気を抜いてもすぐに戻ってしまって空気が抜けません、だから角ばったシェルは角にアングルが貼ってあるんですかね〜

とにかく連続で作業しないといけないので角は諦めます

こんな感じでとにかく全体を塗ったのですが乾いてみてビックリ!!

次回は「大失敗・リカバリー編」ですが失敗が大きすぎて少々日数がかかります

大失敗といえばこの猫は近所の猫でいつも我が家の屋根でくつろいでます、歩き方が変だなと思ったらFRP塗りたてのシェルの屋根に乗ってしまったみたいですね

作業してた靴の裏はこんなことになってますから剥がれてくるまでしばらく大変でしょうね(^_^)

最後まで見ていただきありがとうございます